はじめに
分析手法は、
①何を見たいか、
②標本の数、
③データ型(比・間隔尺度・順序尺度・名義尺度)、
④データが正規分布に従うか(パラメトリックorノンパラメトリック)によって決まります。
今回は、②「標本の数」という観点から、どのような統計処理方法があるのか、ご紹介したいと思います。
今回のデータのパターンは、『データが縦に3列以上並んでいて、L×Mのすべての組み合わせに対して、N回繰り返し測定したデータが入力されているパターン』をみていきます。
その他のパターンの統計処理方法についてはこちら
パターンの例
統計処理方法
上記のようなパターンに適切な統計処理方法は以下の方法があげられます。
1.グラフ表現
2.基礎統計量
3.2元配置分散分析と多重比較
グラフ表現
データの特徴を見るためには、グラフ表現が最も優れています。
ヒストグラム、度数分布表、棒グラフ、円グラフ、レーダーチャートなどのたくさんの種類があります。
今回のパターンのサンプルを利用すると、それぞれの3人の平均をとりグラフをかくと、変化が分かりやすく視覚化できるのではないでしょうか。
基礎統計量
・水準A(横)における平均と分散
・水準B(縦)における平均と分散
・2つの水準A,B(縦横)における平均と分散
・全体の平均
・それぞれの水準における母平均の区間推定など
2元配置分散分析と多重比較
横をみて・・・水準A1、A2、A3、A4の間に差があるのか。あるなら、どこに差があるのか。
縦を見て・・・水準B1、B2、B3、B4の間に差があるのか。あるなら、どこに差があるのか。
など、どの部分に差があるのかを知りたい場合は「2元配置分散分析」と「多重比較」をおこないます。
1元配置分散分析との大きな違いは、“2つの因子AとBの間の交互作用A×Bの存在”。 交互作用があるとわかれば、その先、慎重な判断が必要になってきます。
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